頑張って!

いろんな事があった。しかしけっしてネガティブなことだけじゃない。

まず最初の失点シーン。直前に永石と宮が接触し、明らかに頭同士のものだったのでショックだった。2人がその場で昏倒し、ガラ空きのゴールに叩き込まれた。失点のこともあるが、2人のこともあって感情と認識がぐるぐる回って頭がくらくらした。しばらくして永石が立ち上がったが表情は明らかに不調を示していた。

あのシーンではボールを見ながら相手と並走する宮と、落下地点にすでにいた永石という構図で、当然後者は声をかけてアピールしただろう。あのケースの正解があるとして、それはプロに任せたいところだが、このままではぶつかると認識しながら、ボールに関与しようとしてそこに居続けた永石の気持ちを思うと泣きそうになる。

それでも、である。選手生命をかけてまで守るものは無いと思うから、より安全な方を選んでほしい。今日配信された「Jリーグジャッジリプレイ」でも、家本さんが競技規則の一文を取り上げていたが、選手の安全が前提であって、その前提から言えば2人の接触&昏倒の直後にプレーは止められるべきだったし、止まるべきだったのだ。

ルキアンは倒れた2人の周りに集まっていたときにも「なぜ止めなかった」というような異議を唱えていたように見えたし、それは行動によって示された。「これは批判されるな」と当然思いながらも、彼の主張もわかるんだよね。別に応援してるチームの選手だからということじゃない。違うカタチであればベターだったが、彼の行動によってあの接触のようなケースへの問題提起になったことは間違いない。

ゴールを返す判断含めて、この試合を壊さなかったことは本当に評価したい。宮のレッドでは「もっと悪質なやつが見逃されている」ことも知っているし、終盤のハンドが見逃されたことについても「同じようなものが取られている」のだ。

いろんな事があった。だけど闘い抜いた。それが重要なことだと思う。また次に期待しよう。