2022 初勝利

遠かったゴールが複数得られた。スタメンでのフアンマと山岸の2トップは今季初だが、すでに獲得されたコンビネーション、信頼感がお互いにあるので、これくらいはやってくれると思っていた。そこにルキアンがより早く融合してくれるといいのだが、もう少し時間がかかるのは仕方ないし、それほど心配もしていない。ルキアンが確実にフィットする選手なのはもう十分にわかっているから。

この試合ではクルークスの出来が素晴らしく、左足クロスの精度は今季では一番だろう。コンディションが上がってきているのだと思うし、69分くらいに1人で2人相手にキープしてチャンスに繋げたのも凄かった。昨年の4月に合流したのだから、もうすぐ1年になる。こういう社会状況で知らない土地、リーグ、文化などストレスの要因はいくつももあったはずだが、次第に慣れて、本領を発揮しつつあるということか。金森も見たい選手だが、それぞれの特性を活かしつつ長いシーズンに対応していくのだろう。途中出場だった金森は、ちょっと入れ込み過ぎじゃないかと思えるほど闘っていた。

しかしあの先制点のシーンはちょっと面白かった。田中達也から山岸へのパスはお互いの意図が合わなかったのだと思うけど、判断良く山岸が裏へ抜けて、スペースもあったが早めに中央のフアンマへ。足元に入りすぎたのをこれも素晴らしい判断でクルークスへ。右足で相手DFをブロックしながら後ろを通すと言うテクニカルなモノ。クルークスは冷静に隙間を狙って流し込んだ。それぞれの局面でイレギュラーがあっても最終的にはデザインされたものになっているのが良かった。

田中達也の2点目は、これもちょっと面白くて、フアンマは自分じゃないからゴールに対してのリアクションが薄く、決めた田中は古巣への気遣いでガッツポーズすらない。旗が上がってるのかと思わされるという、なんとも言えない追加点だった。

正直、2失点は残念すぎるし特にペレイラの方はチュ セジョンへの寄せが甘くフリーで時間を与えすぎた。村上のパンチングの問題ではない。

ともあれ一つ結果が出たことを喜びたい。リーグが中断する前というのも良かった。カップ戦はどのようになるかわからないが、来るべきダービーに向けて準備をしてほしい。