絶対王者

FCバルセロナ 3-1 マンチェスター・ユナイテッドFC
かつてテン・カーテが言っていたけど、「ポゼッションとはポジショニングだ」ということを見事に体現しているチームがバルサですね。今季のリーガを圧倒し、宿敵マドリーを寄せ付けないまでの強さを見せていたから、ユナイテッドがあのように翻弄されるのも無理はない。モウリーニョが率いているチームを小馬鹿にしていたのだから。
ユナイテッドは見ようによってはグッドルーザーであったかもしれないですね。戦い方はクリーンだったし、メッシへの徹底マークもなかった。でもそれは「バルサを相手にしたチームは退場者が出る」という傾向への対策であったともとれるでしょう。そしてヘタにいってもかわされてギャップを使われるだけ、という怖れもあったかと。
バルサの中盤と前線の選手は小兵が多く、アジリティに優れてオンザボールのスキルが極めて高い。森の中で長槍が有効でないのと同様に、彼らは狭いスペースを主戦場にしているのだ。人についてくればかわし、ゾーンで対処されても小さな隙をついて大きな穴を作り出す‥。
来季ビッグイヤー獲得を目指すビッグクラブにとってはこのバルサの牙城を切り崩すための何かを身につけなければならない。でもそれが成されたとしてもバルサはその上を行くでしょうね。
カップ戦のファイナルって意外と凡戦になる傾向が強いけど、今朝のは違った。個人的には01年あたりのマドリーがベストチームだったけど、もう完全に今のバルサが凌駕していると感じました。
そんな彼らが年末に日本に来るのだから今から楽しみで仕方ない。