すっかりご無沙汰になってしまったが、見てないわけではなく単純にサボっていただけ。まあなかなか苦しい状況が続いていたわけで、「どうしてなのか」が常につきまとっていたなと振り返っている。
史上初の首位に立った瞬間が間違いなくあったわけで、そこでの期待とその後の停滞はいったい何だったのか。いろいろあるんだろうなと察しつつ、気がつけば中位でフィニッシュしているという事実は評価されるべきだろう。そう、強度は落ちていないし、この1部で1つ勝つことの難しさがさらに増していることを考えれば、実は上出来なのだ。
得点数でいえばとりあえずJ1最下位から脱した。そして失点は少ない。やはりこの後者がアビスパ福岡のアイデンティティであると言えるだろう。そのために得点が犠牲になったとしても受け入れているし、これからも同様だ。何しろ5季に渡ってJ1に居続けているのだから。これは輝ける実績といっていい。
それにしても長谷部さんが監督になった川崎Fが失点数で変わらなかったというのはどう考えるべきなのかね。結局はそれが「勝つため」だったのは間違いないにせよ、意外ではある。ましてやアウェイの川崎相手に5得点で勝ってしまうとか、面白いこともあったよね。退場者2人だったけど。
5連敗の後の終盤はなんだかんだで安定していたと言えるだろう。もちろん降格圏がチラついていたというのもあるだろうが、結局はシンプルに「綱渡りで自分たちが落ちない」というスキルでもってサバイブするのがアビスパなのだろう。最終節は負けるべくして負けたが。
さて、すでに数人が去り、数人が入ってきた。重要な選手が去っていくのは寂しいが、これもまたJ1でチームが示してきたことへの評価でもあるだろう。気が向けば、彼らのことを振り返ったりしてみるかもだが、まあとにかく新天地でも活躍してほしい。
来季はレギュレーションが変わってどうなることやら。よりよくなることは重要だが、変わらないでいることもまた大事なのだと感じるシーズンだった。では。