リーガのこと

2007.4.30 オランダではこんな出来事が起こっていた。
時間経過で追う、オランダリーグ最終節の劇的フィナーレ
  
そしてドイツは最終節よりもむしろその前の5.12にドラマが起こった。
シャルケ屈辱黒星 シュトゥットガルト優勝に王手/ブンデス
  
より劇的であったのはエールディビジの方だけど、ブンデスもライブで観ているときは何とも形容しがたい緊迫感がありました。そしてスペインでは何が起こるのでしょうか。今から26時間後にはキックオフとなるはずです。そこからの90分間に何が起こるのかをこの目に焼き付けたいと思います。
  
それにしても今季のスペインリーグが面白いのは何度も触れてきましたが、まさかここまでとは!
これがマドリーとバルサだけでなく、今季のUEFAカップで連覇を達成したセビージャも絡んでいるところが意義深いようにも感じています。まあそういう点では、前節にあった千載一遇のチャンスをこのクラブが活かせなかったのはあまりにも残念。
というのも、今季のバルサは昨季ほどではもちろんなく、マドリーも「らしさ」が失われている中で、セビージャこそが今季のリーガで最も好パフォーマンスを演じたチームだからですね。ウィンターブレイクの後の一時の落ち込みを乗り越えてUEFAカップの連覇という偉業を達成し、国内リーグでもこうやって優勝争いに最後まで食らいついているというのは、まったくもって素晴らしいんですよ。
  
さて、当然この争いの主導権を握っているのはマドリーということになります。勝てばいい、そういうことですから。ただし、リーガ終盤の神懸かり的な逆転劇などを経て勢いづいたチームの力強さは、EURO予選での中断で減少したと見ていいでしょう。前節の内容がそれを如実に表していました。なのにカンプノウで奇跡が起こってしまった。
ニステルが同点ゴールを決めた後のあの18秒‥‥エスパニョールのタムードはその前のプレーが一旦途切れた後に相手のテュラムに笑みすら見せていたものだった‥‥なのにあの仕打ちですよ。速報がスタンドに伝わって明らかに会場の空気が変わっていたわけで、それがバルサ側に伝染してしまったともとれる。さらには神の手風味のメッシのゴールが、エスパニョールの闘志を最後まで燃え上がらせたともとれるか。
  
おそらく明日の試合は、どの会場でも何だかぎこちない立ち上がりになってしまうでしょう! 前節同様に。
しかし、そこでどうやってもいずれかの試合が動くことになるわけで、それが他の会場の空気を一変させてしまうことになる。それはオランダもドイツもそうだったんですよ。もうそれはわかり易いくらいに、良いニュースかそうでないかがピッチレベルにまで伝わってしまう。そしてそこからは何が起きるやら‥‥。ブックメーカーのオッズを見る限りはやはりマドリーなんだけど、ここに至っては相手チームの格は問題ではないでしょうね。マジョルカは前節にセビージャと引き分け、ジムナスティックはセビージャに勝っているようなチームなのだから。
  
この際「どのチームが相応しいか」という視点はおいといて、とにかくタンノウしたいと思いますよ。「どこが優勝したらより劇的か」という視点の方が面白そうだし。