杉山という頂点

TORAY PPO TENNIS
9/27から始まる東レ パン・パシフィック・テニス。伊達の引退以降、日本女子テニスを長きに渡り牽引してきた杉山の花道になるとされている。本人の気が変わらない限りは。
1回戦の相手はペトロワということで厳しい組み合わせとなったが、Premier 5という上位のカテゴリに属する大会なのでシードでなければ否応無しに格上の選手と対戦することになる。杉山が引退を決意したのもそういった状況があるから。とはいえペトロワなら十分にアップセットの可能性はあるし、ここを抜ければ3回戦までの視野が開かれる。その3回戦では順当なら全米ベスト4のウォズニアッキとの対戦になるのでせめてここまでは‥という思い。
さて、杉山というアスリートについては以前から「日本史上最高の女子プロ選手」という認識でいる。あの体格で厳しいプロの世界を18年間戦い、今もなおトップレベルのプレーを体現しているというのはほとんど奇跡に近いのではないか。最高ランキングという絶対値では伊達に分があると言えるが、ここ10年の劇的なレベルの進化にさらされながらも対応し続けた杉山はプレー内容でも伊達の遥か上にいるのだ。そうした足跡や純粋なアスリートとしてのレベルにおいて、杉山という存在は日本のあらゆる女子プロスポーツの頂点に立っていると感じる。
杉山のフィナーレが国内というのは逆に寂しい気もするが、ケーブルテレビで初戦から観戦できるのは嬉しいことだ。すでに多くの栄光を手にした選手だから結果を問うのはありえない。ただ良いプレー、良いショット、そして衰えることを知らないフットワークを少しでも多く観たいと思う。