レアル・ミラノ

Adriano

スペインとイタリアのフットボールシーズンが始まった。バルサとマドリーは観戦したけど、お互いまだまだという印象。ラーションの出場(途中)やラウルの得点など見所もあって、いよいよ始まったんだな、と実感。
バルサはよくも悪くも相変わらず。フレッシュさに欠けるという意味でマンネリに陥ると、チームのパフォーマンスに悪影響がでてくるのかもしれないなと思った。しかし、リーガではぶっちぎりの強さであることは間違いないので、GKボナーノやポストに阻まれ続けたシュートが一つでも入っていれば、結果は全く違っただろう。
そしてマドリー。たった一振りで先制点をたたき出したロナウドは、ホントに「ここ!」という時に突然爆発するからなあ‥と改めて思った。ラウルの得点もロビーニョロナウドがお膳立てしたもので、ロナウドは1ゴール1アシスト。しかし、チームとしてはとても満足のいく出来ではなかったと思う。中盤をとりあえずロンボ(菱形)と考えて、トップ下にジダン、左右にバチスタ、ベッカム、底にグラベセン。これがよくない。いや、攻守のバランスとしては無難なのだけど、これではお家芸のパス回しもうまくは続かないし、無理に回そうとしても墓穴を掘るのがオチ。意外性もないし、ジダンもバチスタも得意なプレーゾーンは重なっている。ベッカムのクロスが活かすためのターゲットもいないなあ。そもそもこの人は早いパス回しが出来ない(守備は出来るが)。かくして、ゆるい(迫力に欠ける)中盤ではゲームをうまく制することも叶わず、アウェーとはいえ、昇格組のカディスにかなり押し込まれていた。1失点は必然だったと思う。とはいえ、リーガ・エスパニョーラの華であるサイド攻撃を否定するかのように「真ん中から崩そうとする」(事実崩した)このチームに一体どんな可能性が潜んでいるのか。それをしばらく見極めようと思う。
  
昇格組にはロナウドは衝撃的だったろうが、もっと凄いヤツがインテルにいました。今季のインテルの陣容にはフィーゴカンビアッソ、ソラリ、サムエルとこの2年でマドリーからの移籍組が幅を利かせ、その頂点に鎮座するのがアドリアーノ。この形容しようのない無二の存在は、きっと今季、そしてドイツW杯でその才能をより知らしめることになるんでしょう。これでルックスがよければ‥!
どう見ても懲役ものだよ。
  
もし、CLのトーナメントでマドリーとインテルが対戦するようなことになれば‥。