復活

マドリ−対エスパニョール戦を見た。そして今年に入ってからのブランコの戦いぶりをみるにつけ、ある言葉をいっていいものか図りかねていたけど、あえて言っていいと思える確信を得た。つまり「復活した」と。
ブランコの復活とはとりもなおさずラウルの復活に他ならない、と個人的には思っていたりする。中盤の安定によってもたらされた、ラウルの本来のテリトリーであるバイタルエリアへの復帰が、多くのチャンスを生み出し、そして結果を伴った。これが復活を印象づけた。ラウルの得点は2つとも、実に彼らしいプレーで、あのポジションにあのタイミングとスピードでボールに向かっていけたことが素晴らしい結果をもたらし、それが中盤での無駄な守備に謀殺されなくなったことと無関係でないことは明らかだと思う。
フィーゴのパフォーマンスもキレを感じさせるものだし、ジダンを経由して繰り出される多彩なパス、そしてシュート(あの1点目が試合を方向付けた)!。グティもラウルとの関係でチャンスを演出していた。
多分、ロナウドオーウェンに、ベッカムをグラヴェセンに替えたら、それこそが“ギャラクティコ”と言える、実と名の伴ったチームになると思うのだけど。来るCLで是非見てみたい陣容だ。
  
そしてシンジの復活。あまりにも順調な復帰ぶりに驚くしかないのだけど、本領はまだまだこれからだろう。チームの突然の大勝が、シンジのチーム復帰と重なったのは偶然か、それとも必然なのか。ここからCL出場圏内の2位にまで辿り着ければ、それこそ奇跡なのだけど。