今大会では、女子選手の活躍が目覚ましい。しかし、今大会を迎えるまでの女子競技における金メダル獲得数は8個。日本人女性で最初の金メダリストは、衆知のこととは思うが、1936年ベルリン大会競泳二百メートル平泳ぎの前畑秀子。2個目は64年東京大会でのバレーボールまで待たなければならない。途中、大戦があり、予定通り1940年に東京大会が行われていれば果たして、と考えなくもないが、やはり前畑がいかに突出した存在なのかを示していると思う。コーチもいなかった時代、1日2万メートルをノルマに、ひとえに金メダル獲得のために努力を重ねた一人の女性は、地元ドイツのゲネンゲルに対する応援がこだまする中、僅差ではあったものの見事な勝利をおさめた。
その毎日の練習では、早朝のプールサイドで「勝つぞう」と一声あげてから泳ぎ始めたのだという。
「前畑ガンバレ」
http://www1.ocn.ne.jp/~hongwanj/maehata_ganbare.htm