続くメダルラッシュ

週末も続いたなあ。柴田の金、男子メドレーリレーの銅、中村の銅、鈴木最強の金、塚田の転がり込んだ金、自転車ケイリンチームの銀、ヨットの銅、野口の金、室伏の銀、鹿島の銅、ソフトボールの銅‥‥
柴田はびっくり、これまではエースの山田の影に隠れていたのが、バルセロナでの岩崎よろしく、日本一を前にして世界一になってしまった。こうなるとこれからが大変なのかもしれないが、表彰式で扇子をもって愛嬌を振りまいていた度胸があれば、きっとマイペースで泳ぎきることだろう。中村の銅も感動的だった。期待された上で獲得するというのは、やはり難しいはずだ。その価値はメダルの色で損なわれることはないだろう。
そして、最強の証し、最重量級での金メダルを取った鈴木。あの足クセの悪さと言ったら。重心の低い日本人ならではとも言えるが、そのタイミングや間の取り方は、まさに極めているといっていい。あの斉藤以来の最重量級での金メダル。完璧な内容で、今回の柔道陣の活躍を締めくくった。しかし、その流れを作ったのが、野村、谷の圧倒的なまでの優勝だったことは特筆すべきだろう。
競輪選手が普段の競走で形成する「ライン」のような形式で行われた自転車チームスプリント。アマチュアリズムのかけらも無い代表チームだが、その走りは凄いものだった。特に長塚(公式サイト)のダッシュは世界でも間違いなくトップレベルのもので、そのスピードに引っ張られるようにして、伏見、井上が続く。伏見の凄さは今さらだが、一番長い距離を走ることになる井上の頑張りは素晴らしい。メダル獲得のポイントとして挙げられた男が、予選、二回戦と結果を出し、銀メダル以上を確定させた。さすがに決勝では少しタレてしまったが、見事だった。
あとは‥‥、野口以外は直接見れてないけど、順当な結果のように思える。しかし、あのマラソンのコース設定は本当に過酷なものだったようだ。その中で強さを見せた野口は素晴らしかった。今さら仕方のないことだが、あのタフなコースで高橋を見たかったというのが、僕の印象です。