U-19 アジア制覇

黄金世代でもなしえなかった快挙。これは本当に素晴らしいし、無失点であったことも特筆される。

中山雄太&富安健洋という鉄壁のCBコンビ。

「どんなに攻め込まれても、(中山)雄太くんと『最後のところはしっかり守ろう』と話していたし、僕も常に『冷静に、冷静に』と自分に言い聞かせていた」(冨安)

冨安は大会直前のJ1神戸戦でフル出場している。遡ればバルサBとも対戦していたりもするが、各年代で代表に選ばれてきた上で最近では年上に囲まれて一段上の環境に身を置いている。だから臆するところはなかっただろうし、実際そのようなプレーぶりだった。これはアビスパにおける「育成」という面において近年稀に見る功績なのかもしれない。とはいえ突出してしまっているので、まあ本人が出来る奴なんだということだね。

黄金世代、98年のユースに立ちはだかったのはあの韓国だった。今大会その韓国はサウジに敗れてGL敗退となり、そのサウジを退けたのだから価値がある。代表のメンバーではCBの安定感と攻撃面での小川、堂安といったタレントが目を引いた。特に堂安は匂ってくるものがあるので、早いところオランダあたりで研鑽してほしい。

アビスパに関しては、ウェリ、邦本、冨安でセンターラインは整ってきているので、三門を中心に金森や亀川、為田や三島たち若手が力を発揮して来季戦えるのであれば楽しみだなと思えるようになってきた。