ファイナル直前

カタールに負けたUAEが出場資格のない選手がいたとして抗議文を提出しているそうだが、事実関係はともかく「負け惜しみ」としてのアングルは否めないだろう。とりあえず問題になりそうなのは当地でのファイナルがどのような雰囲気でとり行われるのか、だろう。

もちろん日本サイドはこのことを意に介していない。ただ実力でカップを勝ち取ることだけを見据えていることは吉田の会見で発信された。そしてカタールにすれば、このファイナルも完全なアウェーになることを想定しているだろうし、セミファイナルにおいて同様の環境でUAEに完勝した勢いはさらに増すのではないか。当地のプレッシャーが彼らに勝つことの意味を付加させるのではないかと危ぶんでもいる。

それはさておき、アビスパ関連で冨安と三國くんのことなど。

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冨安が井原さんに言われたのは「ゴール前で身体を張れ、気持ちでは絶対に負けるな」ということでおそらくCBにとっては基本的なことだろう。ただしそれを高いレベルで実践することは誰にでも出来ることでは無い。ここで考えるのは「誰に言われたか」ではないかということ。現役時代に体現していた“アジアの壁”が発する言葉は重みがある。

三國くんにしても「監督が変わってどうなるかなと思っていた」と言っていて、やはり井原さんの存在は彼の進路に(その時点で)影響していたと思う。

1992年のアジアカップ優勝。そこから日本代表の変革は始まり、その時主力として活躍した井原さんの薫陶を受けた冨安が若干20歳にして活躍している。その巡り合わせを強く感じられるのは良かったなと思っている。