FMS

福岡モーターショーに行ってきた。本格的な(といっても東京での規模とは比べようもない)モーターショーは初めて、ということでそれなりに期待はしていたわけですが、やはり実物を目前にするとワクワクしますね。
幼少のみぎり、父親と兄だけがスーパーカーのイベントに行って、自分は置いていかれたことを思い出す。「面倒みきれないから」というふうに言い訳された記憶があり、父が撮ってきた写真に写るカウンタックやイオタなどが猛烈に眩しかったんだよな‥‥。多分、泣いていた。
まあそれがトラウマになったわけでもなかろうが、基本的に僕は四輪よりも二輪が好きだ。運転して楽しい、と思えるのは断然二輪なんです。無論、生活する上でトータルに便利さを求めていけば四輪に落ち着くわけですがね。だから逆に言えば、二輪に快適さや利便性など不要だと思うので、ビッグスクーターとやらは何が良いのかさっぱりですね。“ライトウェイトスポーツ”これですよ。
ビッグシングルで手がしびれるまで走っていた頃を思い出しつつ、まずは二輪のブースがある国際センターの方へ。フェラーリマセラティといった外車のブースがまずあって、その奥に国内のバイクメーカーが軒を連ねる。まず目についたホンダから見ていくが、気分は既にヤマハの方に向いているんだよね。ただ、CB1100Fには好感をもちましたね。あれはいい感じ。
さて本命のヤマハでとにかく目を引くのはこれ。けだしモーターショーというのは幾分飛躍したコンセプトのクルマが並ぶものだろうが、「乗ってみたい」と思えるものはなかなか無かった。そんな中で、これはワクワクさせられましたよ。「四輪じゃん」というツッコミはあえてしません。楽しみ方は二輪のそれを重視しているわけで、ちゃんとコーナリングでも傾くようになってます。四つのサスは独立していて凹凸なども吸収できるので、四輪ならではの安定性もある。まあ、二輪としての是非はともかくとして、ヤマハのこういうノリは好きですね。見に来たかいがあったというものです。それにしてもカワサキのコンパニオン嬢はサービス精神に溢れたガッツのある逸材だったなあ。プロだね。
そして次にいったのがマリンメッセ会場。こちらはうってかわっての華やかさ。いわゆる報道などで見るモーターショーでしたね。音や映像、コンパニオン達のショーで演出されたコンセプトカーの紹介は、なるほど面白いです。ニッサンGT-Rなどはそういうの関係無しに人だかりが絶えない感じでしたよ。
まあとにかくそんな感じで色んな意味で熱気を感じたマリンメッセ会場でしたが、イチバン印象的だったのは、トヨタHi-CT、の後部キャリアに付属(?)されていた電動バイク、だったというオチ。いや、最初何なのか分からなかったのが、ダンサーのお兄ちゃんが乗って走り始めたのには参った。クルマ本体はそっちのけで、兄ちゃんの足下を凝視して、どういう風に運転しているのかが気になって仕方がなかったほど。どうやらつま先(orかかと)を踏み込んで前後の回転を切り替えられるようですが、一見不安定に見えなくもないのに、自然に乗りこなしていたのが印象に残る。
思わずホンダシティとモトコンポの関係を思い出してしまったんだけど、どうせ日本の公道は走れそうにないな(セグウェイがそう)。あーでも一度は乗ってみたいな、アレ。