フレンチ・オープン DAY10

Clijsters

女子はベスト4が出揃った。カードはこんな感じ。
  
クズネツォワ vs バイディソバ
エナン vs クライシュテルス
  
クウォーターファイナルで一番見たかったカードの、ヒンギス対クライシュテルスだけ見たんだけど、1stセットで勝負アリ、だった。
開始早々にブレイクされたヒンギスが、ブレイクバックするが、突き放されて、それでもまた追いついて‥‥という息の詰まる展開はタイブレークに。結局は常に先手を打っていたクライシュテルスがそのままにセットを奪った。
いや、見応えのあるいい展開だったが、今大会でのクライシュテルスは、好調のヒンギスでも届かないほどに安定している。一見リスキーなハードヒットはミスもあるが、それを補って余りあるエースがコーナーに突き刺さる。それがヒンギスの組み立てを凌駕したということ。
2007年いっぱいでの引退を表明したというクライシュテルスの充実ぶりは、写真を見てもわかろうというもの。女子でこんなカタチはなかなか見れないよ。これだけ動けたら面白いだろうな。
だが、次は頭ひとつ抜けている感のあるエナンだ。事実上の決勝戦のようでもあるが、果たして‥‥
  
そしてジュニアでは期待していた選手に明暗が。森田あゆみは初戦で負けてしまったが、錦織圭は初戦で全豪ジュニアチャンプのシドレンコを破り、この日の2回戦も勝った。その活躍ぶりが本場でも注目を集めつつあるそうだ。以前からジュニア界隈では、ある逸話によって「Nishikori」の名前は浸透していたそうで、その逸話というのが、現在、彼が在籍しているフロリダの有名テニスアカデミーでの練習で、
「トミー・ハースに勝った」
というもの。
その時の詳細は明らかではないが、負けたとされるハースは、逆ギレして錦織に「帰れ!」と絶叫したとかしないとか。
まあそれはともかく、18歳以下のカテゴリにおいて、今年の12月で17歳になる錦織が頭角を現しつつある、というのは注目に値する。