ドリームマッチ?

Q.ベガルタに出資する考えはあるか。

A.難しい。(事実上オーナーの)ヴィッセル神戸ベガルタのドリームマッチをやって盛り上げることなどはできる。
というのは、宮城の新聞社によるインタビューでの楽天の社長との応答のくだりなんだけど、いったいどういう視点から「ドリーム」だというのでしょう?
県庁に寄せられたメールでは、圧倒的にライブドア支持ということで、「われわれが後に手を挙げたので、そういう世論があることは真摯(しんし)に受け止め、より理解してもらえるように説明していく」という楽天側のコメントも伝えられているけど、その割にまずやっていることと言えば、財界に働きかけ、「経営諮問委員会」なるものへの参加を打診しているようだ。経営諮問委員会は、トヨタ自動車奥田碩会長ら有力財界人12人が名を連ねており、3カ月に1回程度の会合を開き、経営指導を受けるという。なるほど、不安視される経営について、後ろ楯をアピールすることで機構側の審査で有利になるよう働きかけているということだろう。だけどいいのかな?もとよりこの楽天の今回の申請には疑問符が付いてまわっている上に、民意は離れてしまっている。そうやって頑張って作った球団には、会社を通じて配られたチケットを手にした名ばかりのファンがあつまり、愛のない応援がむなしくこだまするだけじゃないのかな。(そんな冷たい土地柄でもない?)
福岡には歴史的にプロ球団を迎える土壌があり、その上でホークスは、故根本GMの人望とその野球に注がれる愛情によって、王さんを迎え、秋本・工藤という優勝請負人を獲得し、城島らを育てた。なんといっても王さんという不世出のカリスマの存在は大きかった。
とにかく、ホークスの成長とはすなわち人のつながり、連なりであり、それは野球への愛情で支えられているはず。(フロントはお粗末という他はないが‥‥)それがなければ、地元が関西であるダイエーとホークスが、こうして九州を代表する球団にはなれなかっただろう。
ファンの意思や、地元球団への思いが反映されない審査に、何の意味があるというのか。それを機構側に求めるのは無理なことなのだろうか。