広島といってもカープの話。どうなるんだろ、と思っていた黒田の去就はかくのごとくなった。
黒田が広島残留へ
カープが今後も優勝に絡んでくることは考えにくいのだけど、プレーオフも導入されるのだから、全くないわけでもない。それでも弱小かつ貧乏球団に残る決断をするのは凄いことだ。いろいろと雑音もあったろうに‥
彼もまた、北別府や津田、大野ら名投手が名を連ねる球団の歴史に刻まれる選手となるのだろう。「お金だけじゃない」んだよな。
育成に定評のあるカープは、かつて山本や衣笠など強打者を揃えた黄金期に日本シリーズ2連覇を果たし、その後も投手王国と称される陣容を誇った。しかし市民球団として誕生したチームは、スポンサーを得た後も経営母体は他球団に比べて貧弱で、次第に競争力を失っていくのだ。それにしても、この球団の歴史は興味深いよ。
あるときは合併の危機にさらされ、あるときはリーグ最下位=球団消滅の危機を乗り越え‥‥半世紀の歴史の重みたるや、日本のサッカーシーンの及ぶところではない。
さて、今回はFA宣言をするかどうかが焦点であったのだけど、結局は宣言せずの残留。球団の歴史を変えるには至らなかったのはつまらなくもあるし、その一方で変わらないものがあるのもいいとは思う。
アビスパも、芯のあるクラブになって欲しいものだよなあ。名前で選手を引き止められるようなね。今はまだまだ、なんだ。