第103回天皇杯 準々決勝

まああまり使いたくはないが「気持ち」で勝った、と言っていいのではないか。それは相対的に差があったというより、単純に絶対的なものであったと感じた。

早すぎる失点は一部始終がよく見えるところで観ていたので笑、さすがに項垂れてしまった。ただし、次第に良い時間帯を獲得する中で、得点もまた時間の問題だろうとは考えるようになった。

とは言え、セットプレーからの惜しい場面が2度あって、あと数センチが及ばないのは嫌な流れでもある。

しかし。前半の最終盤に高い位置で井手口が躍動し、鶴野含めて奪いきったボールをダイレクトに繋いで山岸がゴール。これは良いゴールだし、あのままリードされて前半を終わるのとは雲泥の差だ。

後半も開始早々に湘南が仕掛けるがシュートにはいたらず。これは本当に良かった。そして逆転ゴールはまたも山岸。立ち上がって喜びながら「湘南サポはどう思ってるんだろう」となるが、やはりメンタルというのはこの競技で重要な要素なのかと。

ダイジェストで見ると、数的有利にある3人が同じ絵をイメージしていたのかと思える。そういう良いゴールだった。

そしてダメ押しは、ハイプレスから井上が高めの位置で奪って山岸に。パスを受けた凌我がキレイに打ち込んで決めた。

歴史はつくられて、さらに更新されるのかどうか。楽しみが続くことに感謝したい。