来季に期待

2014 J2 第7節 福岡 vs 長崎(レベスタ)
いみじくもプロフットボールがバジェットだけではないことを証明された試合で口先だけの指揮官は直後に何を語ったか。

来年になれば、しっかりとした予算を確保して、私が獲得したい選手を獲得できるような状況になればと思っています

もう来季の構想か‥‥。断っておくけどこのままなら観客収入は減る一方だからそんな妄言に理解を寄せるヤツがいたら終わってるよ。(まあいるみたいなんだけど‥‥。)実のところはコンセンサスに欠けた「長期的な視野でもってクラブを立て直す」という一部の人たちによる大義めいたものに甘えているだけのこのスロベニア人は、歴代のアビスパ指揮官においても出色のイタさを発揮している。

試合を振り返れば長崎の良さしか思い浮かばない。印象的なのは誰かが良いのでもなく誰かが悪いのでもないというとても均一化されたチームだということですね。いやJ2ってそういうチームが大半ですが、それでも誰かが目を引くということはほとんどなかったのは自分の中では珍しい。悪く言えば没個性ですけど、昨季昇格初年度で勇躍したクラブが弱者の理論でもって惜しみなくハードワークし続けるというのは素晴らしいですよ。前プレとはこうやるんだよと見せつけられたし、翻って福岡にこれが出来るだろうかというと‥‥スタメンを大幅に変えて正しい練習をして‥‥ああ、難しいですね。

レベスタに向かう途中、スタメンを確認した瞬間にどんよりとしたことを思い出す。そしてプノ‥‥と平井の競演に加えて城後が同時にピッチに立つとああなるんですね!これは逆に攻撃的ではない。モダンなフットボールが攻守一体であるということを欧州でプロフェッショナルだった人が知らないはずもないのだけど。長崎は守備力の極めて弱い布陣を見て取って、徹底的に攻めてきました。プノ‥‥&城後だけでもダメだったのにさらに平井をつぎ込むセンス‥‥凄いですね。正直言って、この3人がスタートからいるのはもう観たくないし、2人でも実は厳しいというのが個人的な見解。そして誰かを使うならそのポジションは1トップでしょう。中盤でアリバイ守備などさせてはいけない笑。つまり平井の一択でいいんです。城後にはタスクを限定してあげて終盤に投入すると彼の良さが出ると思います。プノ‥‥についてはよくわかりません。

追記:点差がついてからの前半終盤のアビスパのプレー。雑でかつラフなものが続いていたのは本当に恥ずかしい。長崎はそれに多少つき合ってしまったけどそれでも抑えていたと思う。完敗でしたね。