メディアは虚像を求める

錦織ウインブルドンに認められた!(スポニチ)
こうした記事だけ見れば凄いな、ということになるんですが、これまでの錦織の活躍の推移を見てもこの扱いはイマイチ解せないんですよね。確かに「これからの有望なホープ」には違いないんですが、うんざりするほどに層の厚い男子テニス界においては「その中の一人」でしかないんで。今のところはね。
だから実際はこういうことではないかと。

記者会見は日本メディア向けに行われたものの、優勝候補者以外が大会前に会見を開くのは極めて異例。所属のマネジメント会社は「要望が多かったので、それに応えるため」と説明した。
要するに、雨後のタケノコよろしく急に湧いて出てきた、極東の場違いな金満メディア連中を一カ所に集めて餌を与えておけば、満足して帰るだろうという判断。だからこれは主催者側の判断というより、それなりの影響力をもっているだろうIMGが一席設けてぶち上げた、ということでいいのでは。
もちろん、周囲の五月蝿い連中に惑わされること無く、身体に不安の無い状態で戦えればジケルにも勝てると信じていますが。
グランドスラムは5セットマッチだから、体力面でも大いに試されることになるけど、それがかえって彼のアグレッシブなプレースタイルを助長させるのではないかとも思えます。若い彼には雰囲気に慣れるまでと「流れ」に乗るまでの時間が必要だろうし、その上であのナダルからセットを獲ったプレーが出来れば‥
ミスを恐れずに活きのいいプレーを見せて欲しいです。その方が彼の攻撃力が活きるし、その攻撃力はトップに通用してますから。今時はそれがあった上で守備もできないと勝ち残れないんですよね。たとえ守備から入ってうまくいっても、獲れる時に獲れなければ最終的にはやられるんです。
それにしてもEUROは2位通過のチームが連勝‥続きますなあ。まあオランイェはやはりオランイェだったと。では“無敵艦隊”もやはり‥いや、まだ諦めない。自滅だけはしないで‥