いくつかの幸運と

2008 J2 第16節 福岡 vs 仙台(レベスタ)
せっかく待望の結果が出たのに、残念ながら観戦できませんでした。別にボイコットとか偉そうなものではなく、単純に他の大切な用事を優先させただけのこと。映像ではダイジェストしか観てないのですが、それでもこの勝利が巻き返しの契機になりそうな印象を受けましたよ。あの二つのゴールはチームとしてのいい流れがないと不可能な類のゴールだったと思うので。それでもこの勝利がまだまだかりそめのものであることは言うまでもないでしょう。都筑さんはわかってないですが。
悪夢のような5連敗の屈辱をこの程度で忘れてはならないし、そもそもこのチームは勝ち続けることが出来ない。良い勝利を流れに繋げていくことが出来ていないのです。それは志の低さと引き出しの少なさに裏打ちされているのだろうと個人的には考えていますが、まあ当たらずとも遠からずということでしょう。この1勝で「俺たちはやれば出来るんだぜ」ということの証明にはならないんですね。もしそう思ってしまっている選手がいたら、次はやはり負ける。
メンタルはとても大事ですが、それがすり減った時に頼りになるのはチームとしての総合力。つまり地力。来るべきピンチに備えた戦い方を身につけるべきなんですが、それはウチの唯一のS級ライセンス取得者には望むべくも無い‥
だからといって、悲観することも無いでしょう。第1クールで全てのチームを見渡しましたが、残念ながらも勝てなかったチームの中で、どう考えても勝てないチームは無い。やり方一つで勝てるチームばかりです。絶望することはないんですね。一昨年に磐田、鹿島に対して連勝をしましたが、その時とチーム力は下がっていますか? 完成度からすれば確かに下がっているものの、個の力ではむしろ上回っている。北斗の帰国はもう少し先ですが、あの時以上のパフォーマンスが出来ないわけがない。
「じゃあ何故今まで出来なかったんだ」と言われれば、それこそがこのチームに居座る「甘え」と「負け犬根性」ということになります。常に言い訳を探している、と言い換えてもいい。追い込まれるまで何もしない、という体質もこわいくらいに治らないよね‥。これはシーズンという長いスパンの話じゃないですよ。ゲームの流れの中でもその傾向はずっと続いているんです。「勝ちビビリと負けビビリ」が癖になってるんだよね。
勝った後の「次が大事」とよく言いますが、もっと言うなら「次の試合の初め10分が大事」だし、「その次の10分が大事」なんです。そうやって、90分の中の10分という時間を感じてコントロールし、1クールの中の45分を感じ、1シーズンの中の90分を実感する。そうやって感覚を研ぎすませていければ、それがチャンピオンチームなんだと思いますね。
話がデカくなりすぎましたが、昨日のゲームを残り28試合の1試合として、どう位置づけるかで「昇格」に繋がる気がします。まあ、去年7連敗した緑のチームはそこまで考えていたはずもありませんけど。
やはり相手をまずビビらせてナンボ、ですよ。流れを読んで、動かして、ゴールに繋げる。それが勝負を分けるんですね。楽に勝てる相手は一つも無いけど、勝てない相手も一つとして無い。そういうことです。