連勝

第3節 2017年3月12日(日)14:03KO レベスタ 福岡 2 - 1 京都
期待通りなんだけど、実際のところはそれ以上かもしれない。若干の寄せ集め感が漂っていた今季のアビスパだったが向いている方向ややるべきことは共有されているような印象を受けた。
現スタメンによって練習から築いてきているものが実戦で発揮されているからなのだろう。まだ開幕から3試合だけなのに前線での連携は深まっているようで、それはウェリントンのコンディションの良さがベースにありそこに松田や両SHの共有された狙いが見受けられるからだ。だから松田の得点は時間の問題だと思えるし、なるべく早く観たいものだ。彼らは2部の水準を確実に超えているタレントなのでポジショニングなど個人戦術においても相互理解が出来ているのが大きい。いやまあ当たり前なんだろうけど、今までちょっと違ったから‥‥駆け引きとかね。
山瀬の得点は見事だった。本人は振り返っても「よく覚えていない」ということだがあのエリアでウェリントンと連携しての得点はこっちも「あまり記憶が無い」。走りこむタイミング、ファートタッチ、シュートセンス、すべてが良かった。山瀬の絶対値の高さはよく知っているし、彼がコンディションを上げてかつてのプレー感覚を取り戻せば楽しいものが観られるだろう。
そしてやはりウェリントン。体を張ったものにはちゃんと返ってくるんだなあ。ポッピの交代がハマった格好だが、中盤で京都のボールが繋がらなかったところから右サイド駒野、山瀬と早く繋がれたボールを山瀬がタイミングよく裏に出したものをポッピがタメを作ってウェリはマークを外して、という一連の流れも良かった。昨季までは左サイドにストロングポイントがあったが、今季はバランスよく戦えそうだ。
その直後の失点は余計だったが、その背景としてアビスパは繋ごうとする意図があるので相手は狙っているということだろう。状況判断もあるが繋ぐための工夫も積み上げていくことが必要なのかと。
そして2-0のタイミングでの交代策が2-1になってもそのまま採用されたのはやや解せないが、まあ許容範囲内ということで。理由付けは出来るだろうがあの状況では負の部分があるということだ。
この第3節では西田や重松が得点していたり、惇が良いフィードで得点に絡んでいたりもしていて嬉しく思う。今日のTMでは貴が得点しているようでそれもまた嬉しい。次はホームで熊本戦ということなので、開幕戦の経験を活かして“無失点”で勝ち切ってほしい。