作用副作用

反作用ではなく。


 調べによると、男子生徒は前日から風邪で学校を休み、インフルエンザ治療薬「タミフル」などを飲んでいたが、同夜、「トイレに行く」と言い残して玄関から出て行ったという。不審に思った母親が後を追ったところ、少年は外廊下の高さ約1.3メートルの手すりに立っており、声をかけたがそのまま地上の駐車場に転落した。
以前からインフル関連の情報には強烈に違和感を感じていたわけで、2月に入った頃だったか、「そろそろ本格流行の兆し」なんていう報道が判で押したように流れてくると、「またかよ」と思わずにはいられなかった。
折からのユルい寒気で、空気はそれほど乾燥してないし、ノロウィルスのおかげで手洗いなどは励行されている。そんな世上でどこに流行の兆しがあるというのだろう?(実際に例年より減っているという報告があるにも関わらず)
暖冬の分ズレ込んできた、なんてもっともらしい憶測をこめた報道の後には、不安をかきたてられた人が“効くかどうかわからない”ワクチンや、“効くようだが副作用の報告がかなりある”薬を求めて病院にいくわけだ。まあ、今冬の売れ行きは悪いでしょうねえ。
  
そして話題のこの薬。当初から胡散臭さバツグンで、以下の引用先もこのように指摘している。

現在、異常行動の副作用が報道されて注目されています。むやみに不安にならず、薬を服用した人の状態をなるべく見守り、冷静に判断することが大切です。「これはおかしい」と思えば、すぐに医師に見てもらうことが大切です!タミフルは発売されて間もない薬で、どういう人が副作用が出やすいかということも全くわからない状況です。今後、この薬に関する副作用の情報もたくさん集められて、原因や対処法などが研究されるでしょう。
ただしこの引用先は特集の2ページ目で、1ページ目にはクスリのいいところばかりを挙げ連ねているんだが。官僚が作る公文書なんかもそうらしいのだが、概ねこういう情報の構成としてキモは後半以下にあるという認識を持つべきです。そう、アテンションスパンの短い閲覧者には見られない部分にこそ本質はあったりするんですね。
  
2日続けてリテラシーに関するエントリになってしまったなあ。ただこういう点在する情報を系統だてて注視すると色んな思いにとらわれるものなんだよね。
いや、この国ではこの手の“お固い”話題が陳腐化してしまうような空気が醸成されているような気がしたりしてね。バラエティやお笑いが異様にもてはやされて、リアリティは「やらせ」で自滅(というかやはりメディアはこういうことに真剣ではないことを浮き彫りに)と。気持ち悪いなあ。