右向け右

いつもの事だけど、こうも伝え方が違うと面白い。所詮は主観がたぶんに反映される日本メディアの本領発揮というところか。
  
オシム監督会見で気まずい雰囲気
オシム監督 インド人記者も“洗脳”
  
気味が悪いのが、他国の記者がけむにまかれるのを上からの視点で見下ろしているような感じを受ける事だ。たぶん、自分たちが感じたこれまでのコンプレックスを解消しようということなんだろうね‥‥こういう徳の低さが、半世紀前の無駄な戦争の根底にあると感じるのは飛躍し過ぎ‥‥か。
  
実質的にはいわゆる消化試合のインド戦なのに、オシム一流のマネジメントによって試合の一つひとつに意味があるように思えるのは我ながら面白い。やっぱり「右向け右」と言われたらとりあえず向いちゃう国民性なのかね‥
もちろん意味の無い事にはしないはずなんだけどね、あの人は。
それでもネームバリューやオン・ザ・ボールでのスキルにのみ面白さを見出してきた代表ファンには、相手のレベルという側面からも、とてもつまらない試合になる事は想像に難くない。
  
しかし、今のオシム体制になって招集されるようになった経験の浅い代表選手たちが、一様に「代表ではこうだから」と所属クラブに持ち込もうとする発言をしているのは気持ち悪いね。優等生気取りなんだろうが、身も心も捧げているようで‥‥。単純な扱いやすい性質を持った選手というのは、(レベルが上がれば)敵にとってもそうなんじゃないかと思うのだけど。特に「レッ○の二人」の発言によく見られる傾向だったりする。
‥‥‥‥それはさておき言葉を選ばずに言えば、そういう良くも悪くも従順であることを最大限に伸ばして、あらゆる駆け引きを運動量とオートマティズムによって振り切ろうとするのがオシムの考え方なんじゃないかと、以前から感じている。
  
運や天才のひらめきはコントロールできないからね。