左のザル

今更言ってもね‥‥アレックスのことなんてね‥‥守備=オブストラクションなんてね‥‥
起用のメリットであるはずの攻撃参加は、守備に忙殺され一杯いっぱいの中では期待できず、また、そこをケアするためには、そのための選手起用が必要だろう。
ここまで「選手を信じる」ことをひたすら貫いてきたG子は、多分、このW杯レベルでは致命的なウィークポイントよりも、一試合にあるかないかの会心のオーバーラップに賭けるのだろう。だったらハイボールに強いセンターバックを2枚揃えるべきだし、守備に長けたMFが必要だ。例えば松田が、今野が、ということになるのか、って誰を中心に考えてるんだ‥‥?
  
ボスニア・ヘルツェゴビナの監督に言われるまでもなく、これでは駄目でしょう。あえて言うなら、中盤も駄目だったから、アレックスの良さを引き出すことが出来なかった、という側面もあるし、久保もタカの献身的で多様性のあるプレーに比べれば消えていた。CBも度々ゴール前で敵FWをフリーにするなど、よく2点で済んだなと思う。(まあ、主力が抜けていたとはいえ、その辺がW杯出場チームとの差だということか)
  
全体として低調な内容に終始したこういう試合に、シンジや松井がまともに起用されなかったことが、本選では逆に作用すると信じたい。昨日のタカがそうであったように、プレーすることに対してハングリーさを持った選手こそが、プレッシャーを超えたところで力を発揮できるのではないか、という気がするから。それでも後半30分くらいに明確な意図も無く放り込まれては何もできないだろうが‥‥
  
ところで、サブの選手達がアップを始めていたときに、シンジを中心にして体をぶつけ合うようにしているシーンが流れたけど、その時のシンジの楽しそうな顔を見るにつけ、「これだからアイツのファンはやめられない」と思った次第。色んな苦難を乗り越えてきて、プレーする喜びに満ちた、本当に申し子のようなヤツだとね。
  
しかし、ヒデは苦しい時にこそ目立つんだよな‥‥。それっていいことなのかな。