Return to Flight

hal-u2005-08-03

「飛行再開」と銘打ってコロンビア号の悲劇以来のシャトル打ち上げを行ったNASA。日本時間で今日の夕方には、熱遮蔽タイルの接合剤によって出来た突起を除去する作業が始まるという。
野口さんがその任に当たるとも言われていたが、彼はロビンソン飛行士のバックアップということらしい。既に2度の船外作業を勤め、そのハードな作業内容を無事に成し遂げた野口さんは、まさに"Right Stuff"(正しい資質)の持ち主だったと言える。
今回の除去作業は、さしずめ"Return of the Discovery"のための重要なものになりそうだ。これが成功すれば8日の帰還となる予定とか。
かつてジョン・グレンがフレンドシップ7による周回軌道飛行から、トラブルを乗り越えて帰還したときのように無事のミッション成功を祈ります。
  
映画『ライトスタッフ』を改めて観たけど、やはり何度観ても面白い。イエーガーがとにかくカッコいいんだけど、マーキュリー計画に携わった7人のパイロット達の描かれ方も勿論いいんだよね。今回気がついたことだが、プロデューサーとしてアーウィン・ウィンクラーの名前があるけど、この人は監督としてもそれなりに成功している人。ただし、僕は「ウィンクラー」という姓にひっかかった。宇宙開発(に限らず、限界に挑んだ男達)を描いた作品の制作者としてウィンクラーの名前があるというのは偶然にしてはよく出来てる。
ツィオルコフスキー、ゴダート、ウィンクラー、オーベルト、そしてフォン=ブラウン。こうした先人達の想像力と多くの実験、行動力によって実現した宇宙開発だが、次回の打ち上げは凍結されてしまった。寂しい話だが、このまま衰退していくはずもない。また月に人を送るという計画もあるとか。アポロ計画をライブで体験していない世代としては、とても楽しみなハナシだ。