オランダ>ルーマニア>イタリア>フランス?

他のチームが(特にドイツなんかは)、無骨に各々の戦術を貫いたその「ご褒美」としてゴールをもぎ取っているのに対して、オランダだけが「当然のように」ゴールを重ねていく。そんな印象を受けているこのEURO。そのオランダの今のパフォーマンスを見るだけで、もうホントにありがとう、という気持ちにさせられます。今のオランダは勝利にこだわっていなくても、150%真剣なルーマニアにさらりと勝ってしまうんですよ。正直、ルーマニアがこの試合に勝って勝ち抜けを決めると思っていただけに意外でした。やはり控えには控えのプライドがあるんでしょうし、なおかつ今のオランダには控えにも自信が漂っている感じです。まあ、ルーマニアも今ひとつ消極的でしたから、結局はオランイェの特長である攻撃力を引き出してしまった感は否めない。
ところで、オランダのその強さに助けられた格好のイタリア、ドナドーニがこんなことを言ってます。

一方、オランダがルーマニアを2−0で下したことについてドナドーニ監督は「マルコ(ファン・バステン)の性格を知っているので、彼らが真剣勝負を挑むことは確信していた。もちろん違った結果に終わる可能性もあったが、試合前の(手を抜くのではなどの)論争は馬鹿げていたよ」と振り返った。
これって要するに「俺たちはルーマニアに勝てなかったけど、君たちなら勝てるよね」って言ってるわけで、メンバーがどうのとかはともかく、単純に対オランダの数字だけ見れば表題のような序列が出来上がる‥
始まる前は「オランダとイタリアが勝ち抜けるだろう、フランスは沈む」と思っていたので、こうなったことに驚きはありませんが、正直言ってイタリアの出来は良くない。是非スペインにハイスコアで負けてもらいたい、とすら考えているくらい。そういう意味では、スペインが大舞台でイタリアに勝つところが見られる(かもしれない)チャンスが生まれたことは良かったのかもね。
さて、おそらくイタリア人以外は「セミファイナルで、スペイン対オランダを!」と考えている筈なので、そうなることを今から祈っておこうと思います。