既視感

2008 J2 第6節 徳島 vs 福岡(鳴門大塚)
先日の敗戦ですが、快勝の後にこうなってしまうのは昨年と同様ですね。これ選手スタッフの誰も自覚していないのかな。無自覚なんだろうね。自分たちにとって難しいゲームであることをわきまえていないから、あれだけユルい戦い方しかできない。力負けしてるし、気合い負けなんですよ。
DFラインについては良い所ナシ。中盤もスカスカ。FWだけは頑張っていたけど、単調なロングフィードだけではワンチャンスあるかどうか。そのチャンスを点に結びつけたんだから上出来ですよ。
ちなみにそのフィードもロングレンジになると精度ががた落ちで、だったら試合の中で中盤を作ってからサイドを経由するとかやりようもあるだろうに、いつまでたってもスコットランドリーグのように放り込むだけ。1年でよくもこれだけ変わるものだなあ。可能性があるとしたら中島からのダイアゴナルなんだけど、何故かそれが無くなったんですよね。黒部が出ていた頃はそれで良い形があったのに。
前半はとにかく無惨。2点くらいは獲られていたはずじゃないかな。ドゥンビアのスピードを恐れてラインは上がれない。中盤を経由しないで前線に放り込んで中盤もあわよくばと低い可能性に賭けて無駄に上がる。それで空いたスペースに徳島がなだれ込み、後はオタオタする、と。
後半は中盤から作っていく形ができてようやく落ち着いてきた。それで得点に繋がったんだけど、あの得点シーンではグリフィスが上手く打ち切ったと思います。あの場面で間が取れる落ち着きとセンスは本物じゃないかと。終盤のミスはイタいけど。
ジャンボの折り返しも流石だった。前だけでどうにかなっちゃうのはホント凄いよね。
その後は‥‥渦潮に飲み込まれる小舟のようでした。リードしたといっても、内容的には負け試合をどうにか拾えそうになったに過ぎない。それが分かってないから、もっとテンポを上げたりするんだよね。「判断のスピードを上げる」という意味をもっとよく考えるべきではないだろうか。得点の後の時間帯が危険なのは分かりきっているのに。これからもパススピードは上げていくべきだが、状況によって使い分けなさいよ。別にいいパフォーマンスをやっていたわけでもないのに、急に自分たちが強くなったように感じたんだろうか。あれなら点を獲らない方が良かったかも。そうすればスコアレスドローもありえたのか‥
交代策もよくわからない。佑昌はスタメンで出るべきだったし、下げるなら久藤だった。北斗はコンディションのこともあるんだろうけど、それなら何のスタメンなのかな。城後を入れた直後に3点目を許すなど、目も当てられない有様‥
「今は試行錯誤の時期で、よりよいものを手に入れるため」というならまだ許せるが、とてもそうは見えない。意図も目的も意欲も感じられないし、それがシーズン初めの今の時期に見られるというのが信じられない。今季のチームを判断する視線が一気に低くなったよ。昨年の屈辱を知っている筈の選手たちは何も学んでなかったわけなんだ。