一方的な好ゲーム

4,000人に満たない入場者数の競技場であそこまでホーム寄りの笛が吹かれると、とても違和感があるもので‥‥。いいゲームにしようというよりは、とにかくコントロールしてやろうという意気込みしか感じられない早川主審。あのセルフィッシュぶりは、まさに「仕切り魔」という感じでしたね。
  
さて、ベタベタに引きこもってミス待ちの超リアクションフットボールをやっている地元のチームに徳島の観客が応えてくれないのは仕方ないとして、こちらもそれに付き合わされるのかと思うといささか気が重い(まあきっと昨季の相手方にも同様に思われていたはずですが)。
とまれ、こういう内容の対戦が今後も続くことは避けられず‥。じゃあどうしたものかというところで、昨日の好パフォーマンスが見られたわけです。
それは、

  • ボールにからもうとする積極性
  • スペースを上手く使い、また作る動き
  • 集中力がとぎれずムラのないゲーム運び
  • ここぞという場面での勝負プレー
  • 最後まで諦めない闘争心

といった、観る側にとってはたまらない要素がちりばめられたもので、スコア以上に見応えのあるものでしたね。
  
交代のタイミングにも表れていましたが、要するに相手は「後だし」なんですね。リアクションでしか動けないと。グーを出せばパーを出してくる(いや、グーを出していると言った方が合っているかも?)。だったら「そのグーでパーを突き破ればいいんだ」ということが今節、実践できたように感じました。
時にはリアクション側が結果を出すこともある、それがこの競技です。ですが、そこで逡巡していては攻撃フットボールは成立しません。リスクは承知の上で、「もしかしたらやられるかも」なんて弱気はおくびにも出さない! そうでなくては。
今季のアビスパは、昔読んだ本でいうところの“王道”か“覇道”のどちらかといえば、“王道”なんじゃないかな。なんとなく今、ふと、そう思いました。
  
個人的には今季の戦い方のベースが仕上がりつつあるなと、強く感じています。チームと個人の成長が相互作用をもたらしつつある、そんな感じがしますね。リティやるなあ〜。
その「ベース」の先にあるもの、それこそが今季の課題なのかな、とか思いを馳せつつ、連戦の最後を見事勝利で飾ることを期待します。