ひと休み

こないだはゴメンネ

2007 J2 第11節 福岡 vs C大阪(博多球)
チーム力ではアビスパが上、潜在力では同等、そして昨日の出来はセレッソが上だった。この評価でいけばドローは妥当と言えますが‥‥、まあホントにリンコンと林と佑昌のおかげで最悪の事態はさけられましたね。
  
セレッソって京都に勝ったりしてるわけで、力はあるはずなのにそれが続かない。それがどういったところに由来しているのかが窺える展開ではありました。良いところと悪いところがはっきりしているチームだけど、あの荒さがちょっと気に入ったり。特に中山は面白かったね。交代までよく走っていたし、前半なんかはアビスパがあまりにユルユルなもんだから、長い距離を走ってチェックに来る彼がやたらと目立つ。そういう頑張りに対してちゃんとご褒美があるあたりは、なにか持ってるのかもしれないな。
  
さて昨日のアビスパなんですが、ごく一部の選手に限ってはお休みモードに入ってましたね。ミスが続く序盤をのらくらとうまくやり過ごした後でリンコンがヘッド一閃。これは佑昌のクロスが0.6点というところでしょう。前半は完全に「受けて立っていた」アビスバなんだけど、その中でやり繰りできるあたりは成長を感じなくもない。その後の優位に立った時間帯で追加がとれていれば、というのは結果論で、昨夜のゲームを象徴していたのは後半の立ち上がりではないかと感じました。というのも、見ていて一番イラっとさせられる時間帯だったから。常にボールに対してのアクションが鈍かったんですよね。先制しているときにありがちな「危機感の無い空気」がスタンドまで漂ってきていた(ように感じた)。
それがどれだけ選手たちに無自覚であったかは、同点にされた後によくわかった。いくらかは押し返しても、主導権はセレッソが握ったまま。運動量で勝り、中盤にポッカリと空いたスペースに人がなだれ込んできているのに、プレッシャーはかけられずに後手後手に回り続ける。(でも、これを我慢してしまった指揮官を責める気にはならない)
あくまで、個人的なメンタルの問題(としか思えない)で中盤のバランスは崩れたまま、当然のように逆転されました。
  
ただしここで悲観しなかったのは、残り時間が25分あったから。その後、もっと早くにされるべきだった交代があり、ようやく戦えるようになったアビスパ側が動き始めると形勢は変わり始め、期待されていた林が結果を出す。あのゴールは状況的にはある意味「五人抜き」(笑)。前節でもゴールへの意欲をプレーで表現していた林だから、時間の問題と思っていたし、ホント「ストライカーらしい」ゴールでしたね。(だからリンコン先発は個人的には意外ではありましたが、結果的にはその采配が見事なものだったわけですね)
  
その後の内容から言えば再逆転もありえたかと思うが、まあ簡単じゃないんですね。
次行きましょう。
しかしホームで課題を見つけてからアウェーで結果を出す、という流れが出来てませんか? いや、対東京V戦という素晴らしい試合を見せてもらったか。‥‥可哀想に、ウチに負けてからというものズタズタですねえ、ヴェルディ
  
長いシーズンではチームとしても個々としても好不調の波があるのは避けられないわけで、それを全体としていかにカバーしていくか、はとても大事なこと。そういう捉え方をすれば、昨夜の試合はよく引き分けたと言えるのかもしれませんね。