前向きなハードワーク

2007 J2 第7節 福岡 vs 東京V(博多球)
いやいや、何と言うか‥‥もうたまらないね。
前節の京都戦である程度の手応えを感じていた訳だけど、それからちゃんと進歩していることを示してくれたのがとにかく嬉しい。
西京極のときと何が違ったのかと言えば、

  • ミスが減った(見方にもよるでしょう)
  • 中盤での差し合いを避けなかった
  • フィニッシュへの意識
  • ポジショニングがより流動的に
  • アレックスの運動量(アイツはどんなエンジンを積んでるんだ?)
  • サイドバックの攻撃参加(チェッコリの執念を見た)

印象としてはこんなところでしょうか。終始、強気のホームゲームを展開したというわけ。
  
対してヴェルディは無敗のまま乗り込んできているわけで、アウェーうんぬんに関わらず、徹頭徹尾「自分たちの戦い方」でのみプレーし続けていました。それは好結果を出しているので当然でしょう。
彼らのプレーとは個人の能力をベースとした質の高いサッカー。サッカー、つまりブラジルっぽいわけですね。そしてこちらは組織を重視した攻撃的なフットボールということで欧州っぽいものを志向している。そういう対戦であることは事前にわかっていたので、個人的には楽天的に「ハマるだろう」と感じていました。
但し、僕が予想していたのはハイスコアでの決着(3-2くらいの)。リンコンや佑昌が決めていれば、それによって試合が動いていたでしょうし、そういうスコアが相応しい内容であったと思います。
  
「あれだけ主導権を握っていられたんだから、もっと楽な展開に出来たのでは」
  
というような積極的な意見もあるのかもしれません。しかしそれは欲張り過ぎというものじゃないか、と僕は思います。今はベテランから発信される意思がチームに統一感をもたらしている段階のように見受けられ、それ以外のところでは「まだまだ」だからです。昨日のような戦い方をベースに、彼らベテランが関わっていないところで自律的な動きとイメージの共有が出来るようになり、それが前線で見られるようになれば、もっと面白いことになります。
昨日は選手たちの頑張りに運も味方してくれた格好ですが、それを期待する訳にもいかない。攻撃フットボールを標榜するなら、ここぞというときのリスク勝負も辞さないくらいの覚悟は持っていてほしいな、と提言もしつつ次の札幌戦でもハードワークを期待したいと思います。前向きの。