有終

最後まで冷静さを保った

ヒューイットは残念だったけど、地元のプレイヤーとして100周年に花を添えたのは素晴らしいことだ。持てる力を存分に出すこと、それはグランドスラム大会の決勝では誰もが困難なことだろう。これで昨年の全米に続いて準優勝に甘んじることになったが、この経験をモチベーションにして、次の全仏、ウィンブルドンへつなげてくれれば、また楽しみが増える。
そして勝者サフィン。ヒューイットも試合後のセレモニーでのスピーチで言っていたが、容易に負かすことの出来ない相手(フェデレ)を負かしてくれた、それがまず素晴らしい、と。
そしてそのフェデレに勝った男が優勝したことは必然とも言えるのだろう。今のATPにおいて、フェデレの存在感は別格のものだと思う。絶対的な力をもって君臨し続けるであろう王者を、他の選手はどうにかして倒さんと死力を尽くす。この構図が今年のATPを盛り上げるのだろうと思わせる大会だった。
その王者と好ゲームを繰り広げた貴男くん、この人もまた、その活躍が楽しみです。