オーラ

「今の小野にとって大事なのは攻撃イメージの共有」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20041115-00000017-spnavi-spo.html
アヤックスフェイエノールトのクラシケルはドローに終わった。現時点のチーム状態を考えると、妥当ともとれるが、コラム筆者の中田さんにとってはフェイエの出来が物足りなかったようだ。
なるほど、最近のシンジは自分でも言及しているように、チャンスでゴールを決めれないシーンが続いているように感じられる。
僕は「FWが点を取るチームが強い」と思っている(当たり前だけど、強いチームというのはそうした攻撃が徹底され、シンプルかつスピーディーな展開で確実にフィニッシュまで持ち込めるものだ。バルサのようなフットボールはどこにでもあるものではない)。その起点となる中盤で、イマジネーションに溢れたパスを供給することの出来るシンジは、どんなチームにあっても重要なプレイヤ足り得るだろう。ただ、以前からもの足りないと思っていたのは、シュート力であり、強引さだった。2シーズン前だったか、PSVとの対戦で決めたワンツーからのボレーシュート。高い技術と強い気持ちが強豪からゴールを奪った、素晴らしいシーン。もっとこういうシーンを見せて欲しいと思う。そのためにも、ペナルティエリア付近でチャレンジする気持ちをもっと強くして欲しい気がする。
ロナウジーニョバルサに来る前は、あんなに点を取るプレイヤではなかった。何しろ本人がそう言っていたのだから。ただ本人が望むと望まないに関わらず、チームは決定的な場面でロナウジーニョにパスを出し、それを決めた。昨季のチームトップのリーグ戦15得点はその積み重ね。本人もそのことに戸惑いをみせていたが、その昨季があって今季の好調があるとも言える。
おそらくシンジは今、自覚している以上に、チームの中心として求心力を発揮しないといけない状況に置かれているのではないか。五輪以来、厳しいスケジュールが続いているが、求められるのはただ一つ。勝ちに繋がるゴールを決めること、これに尽きる。