北京 Day8を振り返る

昨夜の男子100m走での出来事は、今大会最大の衝撃となることは間違いないでしょうね。フェルプスの8冠達成と同じ日であったことは、このアメリカ人にとって不運でした。「人を超えたもの」「ありえないもの」を見せられてしまうと、感動とかじゃなくひとえに驚くしかない‥
想像の範疇を超えた出来事を前にすると凡人は穿った物の見方をするもので、五輪の同競技で圧勝する選手を見た瞬間に、ソウルでの「あのこと」を思い出さずにはいられませんでしたよ。しかし、ボルトは中国入りしてからすでに血液検査を3回も受けていたそうで、クリーンであることはお墨付きなのだ。中継時の解説者が言っていましたが、「100年は更新されない」「ヒトの限界」と言われる、マイケル・ジョンソンが叩き出した200m走の世界記録更新が現実味を帯びてきました。
ちなみに国内では何といっても「“ノーマーク”永井がケイリン界に初メダル」ですね。自転車競技は欧州では“スポーツの王様”と言われるメジャーなもの。ケイリンは日本発祥の競技ですが、世界の舞台でこれを制したのは、本田晴美ただ一人(1987年世界選手権にて)。二十余年を経てそれに継ぐ成績を収めた永井は、この快挙により年末のグランプリ出場も内定している。ちなみに本田は特別(G1)のタイトルに恵まれませんでしたが、永井には近い将来必ず来る筈のチャンスを掴んでほしいです。