本物の香り

昨晩は、JSPORTSでヘルタベルリンvsHSVの録画を放送していたので、それを見て、その後アジアユースを少し見た。勝った試合というのはそういうものなのだろうけど、あれだけのプレーができるのに、どうしてこれまでHSVは勝てなかったのか、と思わせる内容だった。偏った見方をしているからという面はあるにせよ、この試合に限っては高原の好調ぶりにチームが引っ張られていた感じがあった。ラーンやバルバレスのパスに呼応して全力疾走し、またクサビの役割からパスをはたき、時にはキープして果敢に仕掛けていく高原は、両チームを通じて最もゴールの匂いを感じさせるプレイヤーだった。2得点という結果は当然とさえ思えるほど。ゴールにはならなかったが、ゴールシーンよりもいいプレーは随所に見られ、なおかつ守備までやっちゃうという、高原のポテンシャルの高さを、ホームのサポーターに見せつけた。
トップメラーにとっては賭けではあったはず。自身のクビがかかったゲームを、「忘れられた」日本人に託したのだから。これをフロックで終わらせなければ、今シーズンの高原の活躍は約束されるだろう。何しろ次節はレバークーゼンなのだ。
そしてアジアユースでの森本。この少年がボールを持った時の期待感といったら。好調な高原の後に見たのだけど、その個の輝きは劣らないもののように感じた。