2011 J1 第20節 G大阪 vs 福岡(万博)
遅すぎた変化。これからでしょう。あのままで残りのシーズンを過ごすのはあらゆる意味で無駄だった。正しい競争と練習でコンビネーションを高めていけば、今までに見ることの出来なかったプレーが多く見られるはずです。
さてガンバ戦。相手は完封がないということを散々いじられてきたらしく、守備面でのテーマを強く意識して臨んできた格好です。もともとポゼッションに長けたチームですからポジショニングも良い。少ない動きでも判断が早ければパスコースを消せるし、獲れると決めたときの人数のかけ方なども堂に入ってましたね。まあとにかく強いチームが本気で手抜かり無くやってきたので、最悪ともいえる流れでここまできていた最下位チームが出来ることは少なかったように感じました。
ただしガンバは決定力を欠いていたので同点になるチャンスはありました。それはそういう戦い方をしていたからだと思います。個人的にはフォアチェックからのチャンスを多く狙って欲しかったのですが、会見などでのコメント通りに浅野さんは「勝ち点を獲る為の」プレーを選択しました。ラインを下げて効率的に90分戦うことで少ないチャンスに焦点をあてたかったのだと思います。それはこれまで苦労した後半に功を奏すかに見えましたが、いかんせん崩すカタチを育ててこなかったですから。また守備面でも荒さが見られるなど、オーソドックスに戦おうとした結果、足りないものがよりハッキリしたような試合でしたね。これまではそれ以前だったので、そこは進歩したと捉えていますが。
またあえて言うなら交代策が自分の見立てと違ったし、あれでは正直言って混乱していたと思いますね。手堅く入って賭けをうつ、というのが浅野スタイルなのかな。何事もコンセンサスが重要。でも時間はない。そして諦めたらそこで終わり。