一夜明けて

うん、とにかく盛り上がる展開でした。
日本、PK戦の末に宿敵・韓国を破る
本田のPKはもう見たくなかったんだけど2回もあった(笑)。1回目のは完全に痺れてる状態で蹴るからあんな中途半端なキックになるんだと思うけど、細貝がそんな本田を信頼してトップスピードでPA内に入るという競艇ライクな技術を披露し、誰よりも早く無惨なこぼれ球をどついたことで本田は「持ってる」ことになってしまった。お前の結果オーライは聞き飽きたわ(笑)。
さて、全体を通してみればやはり韓国はあの韓国であったわけですが、90分だけで見れば前回のソウルでの親善試合の方がより“韓国”であったように感じました。フィジカル面というよりもメンタル面で。彼らはそこにアドバンテージがあるので、中東という中立地帯で削がれてしまったアグレッシブさを取り戻せなかったのが一番の敗因かもしれませんね。相対的には日本が上手くやったということですが、絶対的な見方としては的外れではないような。もし今の韓国に龍洙がいればね‥
そして日本。DFはよく耐えたけど、リードしてからの守備的な時間帯で思考停止するクセを治せないのかなあ。集団パニックを起こしがちだし、その状況が意外と長く続く‥。こういうのを見るとこのチームでポゼッションは絵に描いた餅だなとしみじみ思います。プレスに弱いし、足元に強くてキープできる選手がほぼ皆無。こういう時にワンタッチプレーに優れた選手がいたらいいんですが。ま、いないんですけど。
前田の先制点はさすがでした。

 前田は両膝に古傷を抱え、決して体調は万全ではない。損傷した半月板の手術を過去に繰り返した影響だ。だがそんな膝をケアする意味でも前田は試合中、ほとんど止まらない。その方が膝の状態を維持できるという。それは相手DFのマークを外す動きにもつながる。それがゴール前でフリーの状態を作る動きの秘訣(ひけつ)でもある。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/soccer/news/CK2011012602000090.html

細かいステップワークから狙い所のスペースをイメージしつつ相手DFとの駆け引きから長友のパスを引き出したのがあのゴール。前田からの逆算的なカタチがもっと増えて良いのにそうならないのがもどかしい。カタール戦に比べればまだ良くなった方ですかね‥。しかし、ザッケローニが戦前に言っていたというスペシャルな戦術というのは、サイド回帰のことだったのだろか‥? でもウッチーはほとんど上がらなかったよなあ。バランスは大事ですけど。
あと後半の終盤まで交代策をとらなかったザックには、あの韓国は怖くなかったのでしょうね。さすが第三者。延長になれば勝てる確率が上がるともふんでいたのか。そういうのはイタリアの香りがします。ほぼシナリオ通りに推移しましたが、最後に韓国は韓国だったと。これはさすがのライバルです。
とまれ、韓国に勝ったということは優勝に等しい成果。こうやって結果を出し続けている今の代表はちょっと面白いですね。
でも早くJが始まって欲しいなあ‥