第10節で「暫定首位」、そして清水美依紗

前回の3連勝の後、ひとつの引分を挟んでの3連勝。あの引分はミス絡みだったので非常に悔やまれるが、しっかりと勝利を重ねての6勝目。こだわって勝っているし、逆転というのはまた格別なのだ。これで「暫定首位」ということで、そこに選手たちは価値を見出していないが、こちらとしてはやはり嬉しい気持ちになるものだ。

今季のJ1リーグについて触れたらキリがないだろう。確実に言えるのは「ACL」という要素が影響しているということだ。今季に限ったことではないにせよ。

さて、ちょっと振り返ると町田戦のことがある。かなり期待していたが、ある意味肩透かしをくらったような印象を受けた。それはおそらく「手の内を知っているもの同士」ゆえの読み合いが作用していたのだと考えているがどうだろう。だからどちらかと言えば「負けたくない」気持ちが勝ったのかと。それでも双方で4点入るのは不思議だったが笑。でもあれは勝てた。

そしてまたウノゼロの連勝を重ねてのこの横浜FM戦。悪くない立ち上がりだったがまたしても「あのヤロウ」にゴールを奪われる。何点目なのか。アイツはどうかしてるぞ。苦笑いするしかないわけで、シュートを打つ前から「やられたな」と思ったよ。

しかし、なのだ。おそらく今季で最も良いパフォーマンスを見せていた藤本一輝がクオリティを見せて雰囲気を掴み出すと、とうとう決めた。あのゴールは相手を外したというのでもなく、単純にほぼ完璧なミドルシュートを打った結果だと言えるだろう。スペースを見つけてうまく使ったゴールでもある。

こういうのが必要なのだなとあらためて感じさせてもらった。それは見木友哉のゴールにも言えることで、前嶋のお膳立ても素晴らしいし、いろいろと「進んでるな」と感じさせてもくれた。

選手たちも繰り返しているようにチームは途上にある。この時点での「暫定首位(しつこい)」に価値はない。だがあえて言うなら、応援のしがいがある内容なのは確実に言える。課題も依然としてあるが、結果にはこだわってこれからも前進してもらいたい。

あと、3年前に横浜FM戦で生歌唱した清水美依紗さんが『ウィキッド ふたりの魔女』の吹替版でやはり素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれている(なんとアリアナ・グランデの吹替)、ということだけ付け加えて締めることにしよう。