チャレンジ

キツい敗戦ではあるが、強いチームとの対戦としては見どころもあった試合だった。

前半は支配率で上回るという、やや珍しいことになっていたがその内容はポジティブなものだった。もっとも広島もそれほど持つチームではないようだ。「チャレンジ」という言葉も思い浮かぶ。

得点シーンはルキアンの突破からの波状攻撃。紺野が自分のボレーを防がれた後に直ぐにPA外に開いた。この判断が良かった。中は混乱しているので、再び受けた紺野が嫌なところへクロスを供給。同じ絵を描いていた山岸が走り込んでヘッドで決める。これで今季6点目。単純にクオリティの部分で上回ったアシストとゴールだったと思う。

追加点も取れそうだが取れない。そこは現在リーグ最小失点の広島の守備の強さだということだ。そして、そういう相手に対してプレッシャーをかけ続けていた佐藤の存在も光る。山岸との連携は、これまでにない形ができ始めているのも良いなと思う。1+1が2よりも大きくなれば、そこで出し抜けるだろう。

前半には残念なシーンもあり、小田が満田にバックチャージをしてイエローカード。見ていてこちらも「あっ」と声が出た。レッドかと感じたがそうはならず。ボールに行ったと判断されたのかはともかく、この競技では見たくないものだった。小田はその前の自身のパスを引っ掛けられて、カバーしようとしたのだろうから印象も悪い。もっと冷静かつプロフェッショナルな選択があるはずだ。

なんてことは結局「ジャッジリプレイ」でも語られていたが、当然だろう。なぜレッドでなかったのか、は家本さんがあえて言及していた。試合後でも繰り返し見た自分たちとその場での印象が違うのは仕方ないとして、VARの判断は気になる。

とにかく、カードの色は関係なく、非常に悪い判断、ファウルだった。考え方ひとつだと思う。あらためて欲しい。

後半は対応されて3失点。別に誰が悪いわけじゃなく、相手が上手かっただけだ。ただし、あのオウンゴールは背中に乗られて、たぶん手も使われているんだよね。そこでアピールしなかったのは潔いといえばそう。

さて、次はダービーということで、またここから整えて高めていってもらいたい。期待している。