Ｊ１に復帰してリーグ戦では５試合め。一昨年はこちらのダブル、去年はあちらのダブル。まあカップ戦では退けたが。そして今回のドロー。これまではなんだかんだで勝敗が付いていたのだけど、この試合はこの結果が相応しいようにも思える。そしてやはり面白い対決だった。
序盤はアビスパのペースだったと思う。湯澤のクロスに中で山岸がつぶれて、回収したボールを中村がミドル。こういうのが枠に行かないとつまらない。また直後の山岸のシュートはカタチとしては申し分なかったが、こちらも枠を捉えられなかった。ただし、中継でも触れられていたようにルキアンのヘッドからの落としが、かなり回転がかかったものになっていて、狙いはニアしかないだろうが、コースは限定されていたこともあり難しいシュートだと言えるだろう。
ルヴァンにも出場した山岸はこの試合でフル出場。相手のレッドを誘発し、最終盤でも走り切って昌子からボールを奪うなど力強さと献身性を発揮していた。今季のこれまでは基本的に常に見張られていて、相手のチェックも早い。プレッシャーのある中でチャンスも生み出しているが、良いシュートに持ち込めるようなケースはまだ少ない。今季はタスクに幅が拡がっているようで、周囲との関係性がより良くなればまた昨年のようにゴールも増えていくのではないか。
まあ数的不利になった鹿島のめんどくささは一昨年にも感じられたので、むしろ「面倒なことになった」と思いながら見ていた。実際、スタジアムを巻き込んで攻勢に転じることができる鹿島は、不利とされる状況を利用するかのように振る舞う。このような相手にこの試合内容と結果、というのは悪くないと思う。
古巣相手に小田も躍動し、佐藤も存在感が増してきた。ケネディに関しては、観戦していた森保からのコメントもあったように、しっかりとゲームに入っていて安定感も増しているようだ。しかしあのポジションは闘わなければならないので、相手から嫌がられるようになればいいなと思う。
次はホームということで連勝もかかっている。期待しよう。
