高校サッカー選手権決勝

久しぶりに高校サッカーをちょこちょこと観ていたけど、まさか決勝でこんな試合が観られるとは。まさにワンサイドゲームと言えるものではあるが、大津が頑張っていたのは間違いない。そうでないともっと差がつきそうな内容だったからだ。

KOから序盤の大津は極端な守備陣形を採用せずに、あくまで勝ちにいった姿勢を見せるが次第に押し込まれる。それでもGK佐藤瑠星くんの好セーブなど集中した守備を見せていて、そういう構図はアビスパのようでもあった。しかし、青森山田のキャプテン松木玖生くんが前半36分にCKをとった後で声とジェスチャーで鼓舞すると、スイッチが入ったようになって直後に先制点が生まれた。その後は‥ということで、大津はシュート数も0に抑えられて完封された。

大津には森田大智くんなどテクニックのある選手がいるので、中盤の圧力にも抗い続けていたし、あと一歩というシーンも散見されたが、90分にわたって時間を与えない青森山田の前にパスが少しずつずれていく。そこで工夫があればよかったが、あの強度の練習はしないだろうし、その環境も無いはずだ。もしその環境を作るとしたら、プレミアリーグに所属するチームに前半と後半にわけてそれぞれ全力で対戦してもらうとか、大学のチームを相手にするとかになってしまうかもしれない。

かつて隆盛を誇った国見も圧倒的なフィジカルで三冠を成し遂げるなどしたが、そうしたスタイルに対しての対抗策というものも出てくる契機になったと思う。この青森山田はそういう存在になってしまうだろう。ちょっと衝撃だった。

それにしても松木くんという選手は、まさに超高校級で不遜さも垣間見えるほどに力強かった。ちなみに早速FC東京のユニで撮影してるのを観たけど、その中で山岸の山ピースを下に向けるようなポーズをとっていて、どうやらイニシャルのMを表してるらしい。まあ中指を使っちゃってるのはどうかと思うが笑。