懐かしい

 リーグ中断が続く中、DAZNでは過去の名勝負を取り上げ始めている。この試合の見どころはやはりカズのプレー、そしてハットトリックだろう。翌年にセリエAへレンタルで渡ることになるが、かの地では残念ながら怪我もあり期待されたほどの活躍はできなかった。

しかしこの93年から96年あたりのカズは間違いなく日本サッカー史上最高のストライカーだった。この試合でもキレのある動きとシュートの意識、そして決定力。ヴェルディ自体が当時とても良いチームだったこともあるが、決め切る能力は日本人離れしていたという印象。実際この試合でもこの後の絶頂期を予感させるプレーぶり。

国立競技場に5万人が入り、観客の声援では黄色いものが目立つ。当時は博多の森でさえチケットは手に入りにくかったのだ。

こうして見返すと、現在と比較して技術面とプレースピードでの違いがやはり目立つが、全体としてそれらが各チャンスに繋がっているので、十分楽しめる。あまり評価していなかった北澤や武田の良さも今ではわかる気がする。

リーグ再開はまだ先に思えるが、黄金期の各チームの試合を見られるのは良いね。ジュビロやレッズなど、掘り返したら「名試合」はいくらでもある。