これまでと違う

第19節 2017年6月17日(土)14:02KO レベスタ 福岡 3 - 1 名古屋
あらためて開幕戦の試合後に三門がインタビューに応えたときのコメントを思い返した。
そう、確かに今季のアビスパは「これまでと違う」。

名古屋はポゼッションにおいて上回っていたと思う。それは真に成功していたというわけではなく、狙いや志向の強さにおいて。だから名古屋サイドの退場がなければこの結果はなかっただろう。個人的にはリードされてる状況で相手側に退場者が出ると「逆に嫌だな」とまず思うし、そういう相手だろうと考えていた。しかし得意とするセットプレーで素晴らしい跳躍を見せた石津がヘディングで同点ゴール。北斗を彷彿とさせる高さだった。
最近はベンチスタートが増えてしまっているが、ダメ押しの3点目など周囲との連携含めてやはり重要な選手であることを示した。

そういう石津や松田の間でビックリするくらいにフリーだった城後が久しぶりのらしさを見せた逆転ゴールは、亀川が判断良くパスを通したことがまず大きい。人が足りていない上に名古屋の選手が石津に引っ張られすぎて、それこそ誰も城後を見ていなかったかのようなポジショニング。寄せも甘く相手にすれば「左で打たせた」シュートがとんでもないコースに決まるという、いくつかの意味において逆転したゴールだった。

今季のJ2は山口や徳島、湘南に名古屋と敵ながら面白いフットボールを志向しているチームが少なくない(山口は今後どうなるのかわからないが)。J2が変わっていく兆しなのだろうか。基本的な「止める」「蹴る」のクオリティを上げてしっかり繋いでかつ早いテンポでフィニッシュに至る。そういうことが出来ないと1部では通用しないので、2部ではそうした戦い方を磨く場であるべきだろう。いつまでも1部と乖離しているようではイカンのだ。アビスパにしても今季はその姿勢が見えてきているので楽しく観られている。まあ何といってもウェリという存在が担保されているのが大きいのだが。

ところで堂安は本当にオランダ行きが決まったようで。レンタルというのがイマイチ解せないんだけどおそらくその後も留まり続けるくらいの活躍をするだろうなと思える。フィジカルでまだ足りてないかもだが、あのタイプはオランダ人好きでしょ。