旧新交代

思いもしない決勝のカード。フェデラーナダルはおそらくコンディションの差がそのまま出たのではないかと思うが、やはりこの二人の対決は素晴らしい。

あくまで個人的な見解ではあるのだが、錦織戦で受けたフェデラーの印象とディミトロフ戦で感じたナダルの印象を比べるとフェデラーに分があるだろうと考えていた。それでもあのナダルでありフェデラーにとっては好敵手というより天敵とさえ言える。だから3-1でフェデラーだろうなという予想だったがやはりナダル。GS決勝という舞台で相手がフェデラーとなるとスイッチが入ってしまうのだろう。

それでもフェデラーには自信があったと思うし、実際プレーにもあらわれていた。それこそが勝者のメンタリティであり多くの成功体験の積み重ねなのだろう。終盤は若干のシニア感も漂ってきていたが、そんな二人を観ることもまた楽しい。現代のGS決勝に相応しいかどうかはともかくとして、ナダルの悔しそうな佇まいと無邪気なほどに喜ぶフェデラーが見られてよかったと思う。