プレッシャーに弱い

代表戦への関心が右肩下がり。就任当初は自分のカラーを出そうとしていたフシも見受けられたアギーレ。だがマスの圧力に屈したかのように保守的な新味のかけらもないチーム作りを進めている。
欧州の八百長問題は枚挙にいとまがない上に今回の件が最終的に審議が尽くされるのはロシアW杯の後になると言われている。だから国内メディアが早々に更迭をうたうのは大仰に思える。昨年からそういう報道が各社一律でなされるようになったから、いきおいアギーレがどう振る舞うのかは予想できたし、実際そうなっている。マスはいたずらに指揮官の立場を危うくして失態を見逃すまいと監視しているような状況。そしてそのプレッシャーに対抗するために「結果」が必要な指揮官がとるべき策は安全策しかない。そうして今の代表がある。時計の針は戻されたし、嘘くさいポゼッションと確率の低いダイレクトプレーでの崩しを繰り返している。

それってダメだったよね。去年通用しなかったよね。プレッシャーに弱いよね。

もとよりアギーレを知っていたわけでもないし高く評価をしていたわけでもない。それでもブラジルでの失望を払拭せんがための人選だと思っていただけに残念で仕方ない。目先の金や数字にしか関心がなく尚且つ見込みの悪い連中の望む代表しか見れないとしたら世界との差は開いていくだけだろうな。