清水もガンバレ

2011 J1 第7節 清水 vs 福岡(アウスタ)
対戦相手の清水には大好きな選手がいます。黄金世代の中心だった彼ですね。その彼を追うようにして高原も今季から加入しました。だから清水も応援しているということを前提に話を進めますが何か。
まずはアビスパ。いきなりのフォアチェックにはちょっと驚きました。狙いははっきりしていて実際に効果的でしたね。ただしその要因はアビスパサイドよりも相手の清水サイドにあったんだと感じました。清水のDFラインはパスセンスに長けた選手がいないけどチームコンセプトにしたがって無理を承知でビルドアップを試みていたんだと思います。だからプレスがハマるとショートカウンターや波状攻撃に繋がるし、惜しいチャンスもいくつかありましたね。一番残念だったのは佑昌のシュートですかね。彼にとってはあれこそ決めるべきシーン。きっちりと強いシュートをニアなりGKの脇なりに打って欲しかった。他では城後にもヘディングで決めるべきシーンが2つありましたが、彼は元々そっちじゃないのであんなもんかと。ただし以前より可能性を感じています。もっと泥臭く、その高い身体能力でもって全力ダッシュを繰り返して欲しいですね。彼がフル出場を続けて「シーズン8点くらい獲りました、わーい」ではチームはぶっちぎりの最下位のはずですけど。現時点ではその可能性は高い。残念ですが。
実質2度目の開幕戦。今度は時間をかけて戦い方を整備してきたアビスパですが、この先は相手が対応するでしょうしあのままで続くとも考えにくいです。勝負は気温が上がる6月以降ですかね。後だしジャンケンを出して出されて‥を繰り返すことで戦い方のベースが定まっていくでしょう。それがどうなっているのか楽しみです。
そして清水。こちらもあらゆる意味でチーム作りを開始しているところでしょう。そういうチームにとってこの勝利は大きいようでもありますが、内容が伴っていないのでこれからも大変そうな雰囲気。でも震災以降も国内に留まり続けたゴトビさんの人間性には惹かれるし、サッカーでなくフットボールをやろうとしている感じも好ましい。結果が出るかどうかはつまるところあの若い選手達次第でしょうね。シンジやタカはその手伝いをすることになるのでしょう。彼らの足元の上手さは格別だし、前を向けばチャンスに繋がります。ベテランの落ち着きが若いチームの拠り所となってこれからの苦境を乗り越えていく、そういう幸せなシナリオが清水で実現すればいいなとしみじみ思います。