あえて不況の文字を使ってますが、緑のチームを発信源とした近頃の「企業名解禁」の話題は聞き苦しいことこの上ない。緑のチームはともかくとして、横浜FCの社長までがね‥
J2下位に沈む2チームが言っても遠吠えにしか聞こえないのは寂しい限りですが(可哀想でもある)、この社長が言うところの「選手の平均寿命が26歳のスポーツ、選手年棒の最高が1000万、サッカー選手を目指す子供が減少、日本のサッカーのレベルが上がらない」になってしまってはという論理は無惨というしかない。Jの平均年俸は2000万ほどということだし、たとえ実働5年でも1億稼げる職業に夢がないとは言わせておけない。超一流になれば欧州への道が開け、実際にそうした選手が何人も出ているのに、この状況をそこまで曲解するのか。まあどこのチームのトップでもマイクを向ければうっかりと言い出しそうなことではあります。
地域とスポーツと経済活動、この三つの関係が醸成されていない後進国ニッポン。たとえ不況が好況に転じてもそれはうわべだけのことにすぎず、本質的な良い状況というのは世代が変わるまで待たなければならないのだろうと、暗澹たる気持ちにさせられる。