緒戦の難しさ

女子サッカーは大事な緒戦を落としましたね。勝たなくてはならないカードでしたが、こういうことがあるから勝負事は難しい。要因はいろいろあることでしょうが、端的に言えば実力を発揮出来なかったということになります。戦術的にはモダン志向である日本と、徹底した縦ポンのNZという組み合わせでは、「自分達のやりたいこと」が叶えられにくい。そこでどうするかという準備に欠けていたのです。
求道心というのかな‥、ともすれば「勝ち負けにこだわずに理想を求める」精神性というのは日本人にとってはとても理解出来るものですが、それが勝利欲全開で向かってくるメンタリティにさらされる国際舞台では物足りなくも映るのです。五輪の柔道でよく見られるアレですね。余計なことにアメリカはノルウェーに負けていますので、星勘定の難しいグループになりました。最低でも3位になれれば可能性は残ります。

1失点目はつい最近見たものとそっくりですな。海外なら「クリアにチャレンジしろ」「その結果オウンゴールならまだマシだ」とコーチに怒鳴られるんじゃないかと。技術的なことではなく気構え、心構えの問題なんですね。つまるところ個人の資質が問われるわけです、この競技も。
五輪ネタついでですが、さきほど男子テニスのドローが発表されて、錦織の相手がシュトラーに決まりましたとさ。さすがに勝てる見込みは少ないが、サプライズをおこす可能性も秘めているのが今の錦織。ちなみに五輪の歴史で日本が初めてメダルを獲得した競技がテニス、というのは4年毎に語られる豆知識。今となっては意外だからね。