水物

まさかという感じでデビュー、そして2アシスト、33シーズンぶりの対ブレーメン(アウェー)勝利。やっぱ持ってるわ。
小野の2アシストでボーフムが勝利
長谷部といいシンジといい、合流して即使われるというのはいかにも冬の補強ならではか。しかし先月のメディカルチェックでエクスキューズのあった選手ですよ、シンジは。(まあこの辺はあまり報道を鵜呑みにはしない方が良い、とは思ってるけど)
それをビハインドの状況とはいえ、指揮官に賭けさせるだけの魅力があるんですなあ、ヤツは。
相手はブレーメンだし、指揮官としては「ダメ元」or「予感」のどちらかだったと思われますが、ひいき目に見ても前者だろうな‥。おそらくボーフムサイドの人間は誰一人として、小さな日本人に無難なデビュー以上の期待をしていなかったはずですよ。そういう状況を一変させる逆転勝利となったわけですが、今後はやはり不透明ですね。何しろボーフムというチームがどういうプレーを志向しているのかさっぱりわからないし。ただ、一般に無骨なフットボールを志向するブンデスにおいて、シンジのような視野とプレーイメージ、そしてそれを実現出来るスキルを持った選手は異端でありうるし、それがチームとして活かされれば彼の地で勇躍名を馳せることも十分ありうるのだ。
そうなれば彼の究極の目標に近づくことになるんですが、とにかく彼のプレーが健全なかたちで見せてもらえればそれでいいんです。まずは、よかった!
しかし選手に体調等は波があるだろうけど、技術的なものは揺らがないものですよね。テクニックは水物じゃないんですよ。それを強みにできる選手はやはり素晴らしい。