急がば回れ

ハンチュコワ、セミファイナルで‥残念。
あの負け方はキツいなあ。ファイナルセットの4-4でのあの2つのポイントが勝敗を分けたことになるんでしょうね。
一つ目はチャレンジルールを最大限に活かしてイバノビッチが流れを引き寄せたポイント。ただし、プレーを止めてまでアウトを主張した挙げ句に実際はインだったわけだから、心情的にはハンチュコワにポイントが与えられるべきだとは思いました(結局やり直してイバノビッチがポイントを獲る)。ルールはルールでしょうが、勝者に相応しい姿勢ではないと思うワケです。*1
そして二つ目。これが本当にキツいポイントで、ハンチュコワのドロップショットをイバノビッチがギリギリで拾うものの、ボールはネット前のハンチュコワに力なく向かっていく。ハンチュコワはただそれをオープンコートにボレーで落とすだけでした、それが‥
傍から見てるとわかるんですが、あまりにも簡単なプレーだっただけに、ハンチュコワは足を動かさずに打点を身体から離して打とうとしてしまいました。勢いのないボールだけにネットから距離もなく、当てるだけのローボレーがネットにかかったのは無理もないことでした‥
スポーツ(特に球技)に総じて言えることでしょうが、ゆっくりと正確に動くことは実はとても難しいもの。なまじ考える時間があるだけに「その先」のことにとらわれてプレーを急ぐことはよくあるんですよね。でもそれがあの場面であってしまうとは‥!
ハンチュコワはプロ歴10年のベテラン格ですが、年齢自体は今年25ということでまだまだ。ずっと彼女のファンだっただけに今大会の好パフォーマンスを見て「ファイナルまで行って欲しい」と思いながら観戦していましたが、まあ仕方ない。今大会で得たはずの自信よりも、この敗戦のショックが大きくないことを祈ります。
追記(1/25):
前述の「チャレンジルール活用」の件ですが、岩佐さんのブログを読んで、僕の勘違いだったことが判明。あのシーンは、

線審がまず“アウト”(はっきり聞き取れませんが)と言い、すぐに“コレクション”(訂正)と声を出したようです。
イバノビッチはボールを相手のコートに返していました。つまり、普通にプレーできるボールだったのですから、その時点で、“play let”、つまりポイントのやり直しになるのです。この場合の“コレクション”は、“イン”を意味しますから、“アウト”だと思っていたイバノビッチは、チャレンジしたわけです。ビデオ再生の結果、“イン”が確認され、“play let”が生きました。もし“アウト”と判定されていれば、“play let”は消え、次に移っていく…このケースではイバノビッチのブレークでゲーム終了になったはずです。
ということでした。適当な感想を晒してしまって恥ずかしい‥

*1:追記で訂正