先週末から二つのカテゴリで代表戦を見ました。
真剣度から言えば公式戦である五輪予選の方が上ですが、所詮はアジア予選なので、内容はすこぶる退屈なものです。応援する側に見るべきものがあればいいのですが、見た限りは娯楽の対象ではない。
そしてA代表についても、オーストリア戦を見た限りではぎりぎりで関心をとどめておける程度のものでしたよ‥
それでもスイスあたりとアウェーでやる機会はそうそうない。EUROやW杯予選であのフランスと互角に渡り合っていたスイス代表ですからね。そういう入り方をしているから、あの前半は文句無しに楽しめましたよ。
「やはり‥これほどの差があるのか」
と唸らされたわけですが、そんな圧倒的な力量の差を見せつけられて、誰が後半にあんなことが起こると予想し得たでしょう!
海外遠征 スイス戦
試合後のコメントで明らかにされていることですが、オシムは一部の選手を見限っていたとのこと。でも我慢して交代させなかったところ、その選手が素晴らしい(狡猾で美しい)プレーでPKをゲット。後は「止まったボールなら間違いない」ナカムーラがきっちり決めて、日本は勢いを得ることになります。
その後は‥‥舐められていた巻がミスマッチからチャンスを得て2点に絡み、最期は劇的な矢野のゴール。あの時間での中継だっただけに、前半で寝てしまった人はかなりの悔いを感じたことでしょうね‥
細かいところはさておき、そこで起こった事象を述べるなら、あの逆転劇は指揮官が変えたがっていた松井のあのプレーがあの時間帯になければありえなかったし、前半の後手にまわったときの拙さはジェフと同様のものでした。そして最期まで諦めなかったスタイルは‥‥別にこれまでもたまに見られた傾向ですよね。もともと持っていたというよりは、流れから派生した自然発生的なものではないかと。
どうみても、今の代表にはあのレベルの相手に対して試合をコントロールできる力はないし、翻ってW杯予選での苦戦を予想させますね。それが個人的な評価。あの試合のMVPはスイスのベーラミで決まりですよ。
うーむ、最近はフットボール観戦に関しては総じてネガティブになりがちだな。どうしてだろ。
理由は一つしかないんだけど。札幌は負けたけど、京都、仙台は勝ったか。少し遠いな。